はじめに
この記事は「人生の構造シリーズ」の第1回です。
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なぜ、不足感は人生から消えないのか
「何かが足りない」
人は、
人生のさまざまな場面で、
そんな感覚を抱きます。
もっと安心したい。
人から必要とされたい。
価値のある自分になりたい。
もっと愛されたい。
もっとお金がほしい。
では、
なぜ、そんな不足感は
人生から消えないのでしょうか。
今回は、
不足感から「分離」が生まれ、
その分離がどのように
「統合」へ向かっていくのか。
そこにある、
「分離と統合の法則」と、
人生の仕組みについて
お話していきます。
人生は「不足感」から始まる
人は、
すべてを
持って生まれてくるわけではありません。
できないことがある。
分からないことがある。
持っていないものがある。
自分と他人は違う。
その中で、
「自分にはない」
「自分には足りない」
という感覚が生まれます。
そして人は、
その不足を
埋めようとします。
認められたい。
愛されたい。
安心したい。
成功したい。
価値のある人間になりたい。
こうして、
さまざまな欲や執着が
生まれていきます。
不足感から「分離」が生まれる
不足感を抱えると、
人は、
「こちら側に行けば幸せ」
「今の自分では足りない」
と、
物事を二つに分けて
捉えるようになります。
持っている人と、
持っていない自分。
認められる人と、
認められない自分。
愛される人と、
愛されない自分。
成功している人と、
成功していない自分。
そして、
「こちら側に行けば幸せになれる」
「今の自分では足りない」
と、
考えるようになります。
そして、
一方を求め、
もう一方を退ける。
このように、
物事を二つに分けて
捉えている状態が、
「分離」です。
すると、
持っていないものを
なんとか手に入れようとしたり、
反対側にあるものを
排除しようとしたり、
自分の不足を埋めるために、
誰かを必要としたりするようになります。
不足感があることそのものよりも、
そこから物事を分け、
一方を求め、もう一方を退けることで、
葛藤や、苦しみが生まれていきます。
この「分離」の苦しみが、統合へ向かうための入り口になる
ここで大切なのは、
その分離があるからこそ、
葛藤や苦しみが生まれ、
その現実を通して、
自分が何に執着し、
何を恐れ、
何をまだ
理解できていないのかを、
知ることができる、
ということです。
つまり、
分離があるからこそ、
統合へ向かうことができる。
そして、
この「分離から統合へ」
という過程を、
現実の中で支えているものが、
因果の法則です。
因果の法則については、
こちらのシリーズで
詳しくお話しています▼
問題は、不足感そのものではない
だから、
不足感を感じること自体が
問題なのではありません。
問題になるのは、
不足感に振り回され、
そこから生まれた執着によって、
自分や他人を
縛り始めることです。
認められたいから、
自分を大きく見せる。
嫌われたくないから、
自分を犠牲にする。
失いたくないから、
相手をコントロールする。
価値のある人間になりたくて、
誰かと競い続ける。
安心したくて、
もっとお金を求め続ける。
そうして、
不足をなくそうと
しているはずなのに、
その行動によって、
さらに苦しみが
生まれることがあります。
不足感をなくすのではなく、理解していく
では、
不足感そのものを
なくせばいいのでしょうか。
そうではありません。
大切なのは、
不足を感じない人間に
なることではありません。
その不足感によって、
なぜ物事を分けて捉え、
なぜそこに執着が
生まれているのかを、
理解していくことです。
なぜ、
これほど認められたいのか。
なぜ、
持っていない自分では
いけないと思うのか。
なぜ、
相手を許せないのか。
なぜ、
反対側にあるものを
排除したくなるのか。
そこを見ていくと、
それまで自分が
握りしめていたものが見えてきます。
そして、
対立するものを
排除するのではなく、
なぜ自分の中に、
その分離が生まれていたのかを
理解していく。
その理解によって、
それまで分かれていたものが、
少しずつ統合へ向かっていく。
これが、
「分離から統合へ」と向かう原理です。
統合とは、内面だけで終わるものではない
ここでいう「統合」は、
心の中で何かを理解して
終わることではありません。
理解が深まれば、
選ぶものが変わります。
人との関わり方が変わります。
お金の扱い方が
変わることもあります。
仕事の仕方が
変わることもあります。
それまで、
不足を埋めるために
選んでいたものが、
必要ではなくなることもあります。
つまり、
内面で起きた理解が、
実際の選択や行動に現れ、
少しずつ、
現実との一致へ向かっていく。
統合とは、
単に頭の中で
何かを理解することではありません。
その理解が、
実際の生き方として現実に接地していくこと。
そこまでを含めて、
「統合」です。
人生の見え方が変わっていく
こうして見ると、
不足感は、
ただ消さなければならない
悪いものではありません。
その不足感によって、
自分は何を握っているのか。
何を恐れているのか。
何を排除しているのか。
何がなければ、
幸せになれないと
思っているのか。
そこには、
自分の中にある「分離」を知るための、
たくさんの手がかりがあります。
そして、
その分離を
理解していくことで、
それまでとは違う選択が
できるようになっていきます。
不足感をなくそうと
戦い続けるのではなく、
不足感によって生まれた分離を理解し、
統合へ向かっていく。
これが、
人生の大きな構造です。
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