問題が終わるのは、解決したからではない
多くの人は、
問題が解決したら苦しみは終わるはず
と考えています。
ですが実際には、
問題が解決しても、
さらに次の不足感が生まれ、
同じ苦しみを繰り返してしまうことがあります。
なぜなら、
本当に苦しみを生み出していた執着が、
まだ残っているからです。
だから、
問題を解決するより先に大切なのは、
その問題を支えている執着が終わることです。
今回は、
問題が本当に終わる時に何が起きているのか
についてお話します。
問題は「出来事」ではなく「執着」によって生まれる
ここで一つ、
考えてみてください。
例えば、
同じように独身でいる二人がいたとします。
一人は、
特に困っていません。
毎日を楽しみながら生きています。
もう一人は、
「結婚できない自分はダメだ」
「結婚しなければ幸せになれない」
と苦しんでいます。
現実は同じです。
ですが、
一方は問題になっていない。
もう一方は問題になっている。
では、
何が違うのでしょうか。
違うのは、結婚しているかどうかではありません。
「こうしなくては幸せになれない」
と握りしめているかどうかです。
つまり、
問題とは、
出来事そのものではなく、
その出来事に対して
「こうでなければならない」
と握りしめている状態によって生まれるのです。
問題から離れるプロセス
例えば、
周りが次々と結婚し始め、
自分だけ取り残されるような気がして、
「結婚しなければ幸せになれない」
と苦しんでいた人がいたとします。
だから、
一生懸命婚活をする。
相手を探す。
焦る。
上手くいかなくて、落ち込む。
ですが、
仕事や友人関係、
様々な経験を重ね、
日々を過ごす中で、
ある時ふと気づきます。
そういえば、
あれほど強かった「結婚したい」という気持ちが、
いつの間にか薄れている。
今の毎日も十分楽しい。
もちろん結婚してもいい。
でも、
結婚しなければ幸せになれないとは思わなくなっている。
これは、
結婚できないという問題を解決したわけではありません。
人生を生きる中で、
「結婚しなければ幸せになれない」という執着が、
少しずつ変化していったのです。
テーマ自体が消えたわけではありません。
結婚したかどうかも、本質的には関係ありません。
ただ、
「こうしなければ幸せになれない」という執着が終わった。
そしてその結果、
結婚は以前のような問題ではなくなっていたのです。
後から気付くこともある
執着が解けるプロセスは、
「ああ、なるほど」
と理解して離れることもあれば、
そうではないこともあります。
ある日ふと、「あれ?」と思うのです。
以前はあれほど苦しかった。
以前はあれほど重要だった。
それなのに、
そういえば最近、
そのことを考えていない。
気にならなくなっている。
そんなことがあります。
そして振り返った時、
「なんで私は、あれほどあの問題に拘っていたのだろう」
と感じるのです。
つまり、
先に執着が薄れ、
後から気付くこともあるのです。
執着が終わる時、人の中で何が起きているのか
ここまで見てきたように、
問題が終わる時、
人は執着が解けています。
ですが、
その変化は突然起きるわけではありません。
執着が解けていく時には、
ある一定の流れがあります。
次回は、
執着が解ける時に本当に起きていること
についてお話します。
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